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2025.02.17

中古住宅購入時の注意点を建築士が解説

中古住宅は新築に比べ、価格面で魅力がある一方で、注意すべき点も多く存在します。後悔しないマイホーム購入のためには、購入前にどのような点を意識すれば良いのでしょうか?

本記事では建築士の視点から、中古住宅購入時の注意点を「建物の状態」「土地と周辺環境」「契約」の3つの観点から解説します。 具体的なチェックポイントを参考に、理想の住まい探しを実現しましょう。

住宅診断(ホームインスペクション)とは?


住宅診断(ホームインスペクション)とは、専門家である住宅診断士が、第三者的な立場から住宅の状態を診断することです。この診断を受けると、建物の構造耐力上の安全性や劣化状況など、中古住宅のおおまかな情報を知ることができます。

ただし、インスペクションは目に見える劣化だけを見つける作業で、床下や屋根裏を詳細に調査することはしませんし、劣化の原因が何かを追究することもないので、出来れば耐震診断をおすすめします。

中古住宅を選ぶ際にチェックするポイント


中古住宅を選ぶ際は、以下の項目をチェックしておきましょう。

【耐震性を確認する】
中古住宅の耐震性は、建物の状態を判断する上で重要な要素です。とくに耐震性については、どの建築基準法の時代に建てられたかを確認することが大切です。2000年6月以降に建築確認申請された物件であれば、改正後の耐震基準で建てられているため、比較的安心だといえます。

それ以前に建設された建物の場合は、耐震診断を行うか、耐震補強工事済みの物件を選ぶことをおすすめします。

建築時の確認申請書類が残っている場合は、そちらを確認しましょう。「耐震基準適合証明書」や「住宅性能評価書」などの書類は、耐震基準を守って建設された証しです。

【建物の劣化状況を見る】
安心して中古住宅を購入するために、建物の劣化状況を確認しておくことが大切です。前述の住宅診断をおこなうことによって、欠陥中古住宅を購入するリスクを抑えることができます。また、目視で確認できる壁や床などは、細部まで状態をチェックしましょう。

【屋根の劣化状況を確認する】
屋根の劣化も、家全体の安全性と快適性に影響を与えます。屋根を上から見ることは現実的に難しいですが、もし目視できる範囲で劣化が見られた場合には、専門家による詳細な診断をおこないましょう。

下屋根を見れる場合は、ある程度の劣化状況が分かるので確認することをおすすめします。カビやコケが発生していないか、屋根の下地が見えていないかなど、セルフチェックしてみてください。

【電気設備のチェック】

中古住宅選びの際は、電気設備のチェックも怠らないようにしましょう。室内にある分電盤を見るとA(アンペア)の値が分かります。もし、アンペア数が不足していたり、何らかの不具合が見られる場合は、修繕費がかかることを想定しておきましょう。

中古住宅を購入する際の注意点


中古住宅を購入する際は、建物そのものだけでなく、周辺環境の確認も欠かせません。とくに以下の点に留意して住宅を選ぶとよいでしょう。

【災害リスクの確認】
中古住宅の購入時には災害リスクを考慮することが大切です。建物自体が良い物件だったとしても、浸水しやすいエリアだったり、地盤が弱いエリアだったりする可能性があります。そのため、ハザードマップを確認しておくことが大切です。

ハザードマップとは、該当地域にどのような災害のリスクがあるのかを地図に示したもので、地震・洪水・津波・高潮・土砂災害などのリスクが示されています。多くの自治体がハザードマップを作成しており、インターネット上でも確認できるので、ご自身でも検索してみてください。

【立地環境をチェック】
市場価格よりも明らかに安価な物件を見つけた場合、いくらお買い得だと感じても、注意が必要です。
安いのには何かしらの理由がある場合がほとんどでしょう。

例えば、公道に面している幅が2mより少ないと再建築不可物件となり、さまざまな工事に影響が出ます。次に売却する際も、なかなか売れないといったリスクがあります。そのほかには、土地に問題があったり(地盤が弱い、境界線トラブルがあるなど)、心理的瑕疵などの可能性もあります。

まとめ


中古住宅の購入は、新築に比べて価格が安く選択肢も多い反面、さまざまな点に注意が必要です。本記事で紹介したチェックポイントを参考に、物件選びを進めてください。

住宅診断の活用や、専門家への相談などを利用することで、中古住宅のリスクは軽減されます。適切な対策と情報収集をおこなうことで、後悔のない中古住宅購入を実現できるでしょう。

中古住宅の状態や耐震強度を知りたい方には、田口住生活設計室の「耐震診断」がおすすめです。床下に自ら潜って、しっかりと調査いたします。耐震診断の実績は累計1,000件以上。耐震診断なら、さいたま市の田口住生活設計室にお任せください。

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2025.02.10

洗面所床のリフォーム費用相場とは?床材選びのポイントも解説

洗面所の床を変えるだけで、空間全体の印象がガラリと変わることをご存じですか?ジメジメした床や落ちにくい汚れは気分を沈ませますが、明るく清潔な床なら逆に入った瞬間から心が軽くなるはず。

毎日使う場所だからこそ、リフォームで快適な空間に変えましょう!この記事では、洗面所の床リフォームについて、床材の種類や選び方、DIYの注意点、業者選びのポイント、費用相場などを詳しく解説します。

洗面所床のリフォームの費用と相場


洗面所のリフォームにかかる費用を紹介します。費用の算出方法や、費用を抑えるコツも解説します。

【リフォームにかかる費用】
洗面所床のリフォーム費用は、以下の要素で変動します。

・床面積
・使用する床材
・工事内容

田口住生活設計室で洗面所の床リフォームを承る場合の費用は、7~25万円程度が目安です。

費用には、材料費(床材、接着剤など)、施工費(既存床材の撤去、下地処理、新規床材の施工)、廃材処分費などが含まれます。

場合によっては、洗面台などの設備の移動や、下地補修のための費用も必要になります。下地が著しく劣化している場合は、追加費用が発生することがあります。

【床面積と費用の関係】
リフォーム費用は床面積に比例して増加します。一般的な洗面所の広さは3畳程度ですが、広ければ広いほど材料費や施工費が高くなります。

【費用を抑えるための工夫】
・上張りをする:床材を全部剥がさないで、上側だけを交換する工事にする
・安価な床材を選ぶ:価格を比較し比較的安価な材料を選ぶ
・不要なオプションを省く:たとえば、床暖房をつけないなど、無駄な機能を省く
・相見積もりをする

相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することです。比較することで、最も安い業者を選べるので費用を抑えられる可能性があります。ただし、リフォーム業者を費用だけで選ぶのはやや危険です。技術や過去の施工実績、対応の良さなども考慮することが大切です。

洗面所の床リフォームに適した床材選びのポイント


・耐久性で選ぶ
床材には耐久性の高い床材を選ぶようにしましょう。耐久性を考慮することで長く綺麗に使うことができます。

・デザインで選ぶ
清潔感を重視して、洗面所に真っ白な床材を選ぶ人も多いかもしれません。しかし、白い床材は汚れが目立ちやすいため、逆に清潔感を損ねてしまうこともあります。掃除の時間が取りにくい方は、柄付きや濃いめの色を選ぶのもよいでしょう。

・肌さわり(足へのフィット感)
洗面所は濡れた床で滑りやすく、子どもや高齢者にとっては危険な場所です。滑りにくい床材を選ぶことで、安心して使える空間を作りましょう。表面がザラザラしているタイプの床材や、濡れても滑りにくい特殊な加工がされたものがおすすめです。

・耐水性
洗面所は水滴が飛び散りやすく、湿気がたまりやすい環境です。そのため、耐水性のある床材を選ぶことが重要です。もし木材を使いたい場合には、はっ水加工や防汚加工が施されたものを選ぶ必要があります。

床材の種類


【クッションフロア】
クッションフロアは、シート状になった床材を敷き詰めて使用するタイプで、洗面所の床材としても人気があります。

メリットは、耐水性が高く、シート状のため継ぎ目が少ないことで浸水しにくいことです。そして、軽量で扱いやすく、カッターで必要なサイズにカットして敷き込むことが可能です。また、抗菌・抗カビ・防音といった多機能性に優れ、寒さが気になる場合は厚みのあるタイプを選べば保温性も向上します。

デメリットは、柔らかい素材のため、重い家具や洗濯機の下では跡が残りやすく、傷がつきやすいことです。そして、使用年数が経過すると劣化が目立つことがあります。コストパフォーマンスの良さや柔らかい足触りを求める方には最適な選択肢です。

【長尺シート(樹脂シート)】
長尺シートは、床専用のシートで、掃除がしやすく、機能性が高い素材です。メリットは、耐久性が高く、メンテナンスが簡単なことです。

店舗や公共施設でもよく使用されることがあるくらい手入れが容易です。また、耐水性や耐熱性など機能性に優れている点も特徴です。

デメリットは、コストが高いことです。材料調達や施工費用など、他の素材に比べて比較的コストがかかります。

【フロアタイル】
フロアタイルは、タイル状に成形された床材で、洗面所や水回りに適したアイテムです。耐水性が高く水が染み込みにくいため、湿気の多い洗面所でも安心して使用可能な点が特長です。タイル1枚単位で取り外しや交換が可能なので、メンテナンス性に優れています。また、木目調や石目調などデザインが豊富で、リアルな質感を楽しめます。

デメリットは、硬い材質のためクッション性がなく、長時間立っていると足への負担を感じるかもしれません。また、タイル同士の継ぎ目から水が入り込むと、カビや雑菌が繁殖することがあります。こまめに水分を拭き取ることや、浴室入り口にバスマットを敷くといった工夫が必要です。

【フローリング】
フローリングは洋室や廊下で使用されることが多い床材ですが、耐水・防汚加工が施されたものなら洗面所でも使用できます。メリットは、他の部屋と統一感が出るため、空間全体のデザイン性を高めることができる点です。ナチュラルな木目の風合いが洗面所にも温かみをもたらします。

デメリットは、耐水性を保つために定期的なワックスがけなどのメンテナンスが必要なことです。長期的なメンテナンスを惜しまない方や、他の部屋との一体感を重視する方におすすめです。

洗面所床リフォームをする前の準備と確認事項


リフォーム前に、まずは現状の洗面所の状態を確認しましょう。床の劣化状況や配管の状態、洗面台の設置状況などをチェックします。

そして、誰が今後どのように使うのかをイメージしたうえで床材選びをすることがポイントです。リフォーム後のレイアウトや、あわせてリフォームをしたい場所についても考えておくと良いでしょう。

洗面所の床リフォームとあせて、洗面台や壁紙などもリフォームしてくれる業者がおすすめです。まとめてリフォームを依頼することで、手間やコストカットにつながります。

まとめ


今回は、洗面所床のリフォームについて、費用や注意点などを解説しました。洗面所床のリフォームは、快適な生活空間を維持するために重要な要素です。本記事で紹介した情報を参考に、自分に最適なリフォームプランを立て、快適な洗面所を実現しましょう。

洗面所床リフォーム後のケアとメンテナンスを丁寧におこなうことで、より長く快適な洗面所空間を保つことができます。もし、不明点があれば専門業者に相談することをお勧めします。洗面所の床をお好みにリフォームして、毎日の生活をより豊かにしましょう。
2025.02.04

ウィンドウトリートメントはカーテンだけじゃない!種類や特徴、選び方を解説

窓辺を彩るウィンドウトリートメントは、お部屋の雰囲気をガラリと変えるアイテムです。日差しを調整したり、プライバシーを守ったり、インテリアのアクセントになったりと多くのメリットがあります。この記事では、ウィンドウトリートメントの基礎や種類を紹介します。

ウィンドウトリートメントとは?その役割と種類



【ウィンドウトリートメントの定義】
ウィンドウトリートメントとは主に以下のアイテムを指します。

・カーテン
・ブラインド
・ロールスクリーン
・シェード
・プリーツスクリーン

これらの窓周りの装飾アイテムの総称です。窓辺の印象を変えるだけでなく、光や視線をコントロールする役割、そして断熱効果や省エネ効果を高める効果も期待できます。

ウィンドウトリートメントのそれぞれの特長



【カーテン】
遮光・遮熱・UVカットなどの機能性があり、多様なデザインや素材から選べます。

【ブラインド】
スラット(ブラインドの羽根板)の角度調整によって光と視線を細かくコントロールできるのが利点です。

【ロールスクリーン】
上下に開閉し、巻き上げた際にはすっきりとした印象になるのが特長です。光の透過性や遮光性など、様々な機能性を持つ生地が用意されています。

【シェード】
シェードは、窓に設置する布製の装飾品です。カーテンと同様に、室内の明るさを調整したり、プライバシーを守ったりする役割を果たします。

【プリーツスクリーン】
プリーツスクリーンは生地がアコーディオンのように折り畳まれ、ジャバラ状になっています。このひだによって、柔らかな光を取り入れたり、視線を遮ったりできます。

窓の種類に合わせたウィンウトリートメントの選び方


ウィンドウトリートメントを選ぶ際には、デザイン性と機能性の両方を重視することが大切です。インテリアとの調和だけでなく、窓の開閉や通気のしやすさを考慮することで、快適で使いやすい環境を整えられます。

以下、窓の種類ごとのおすすめのウインドウトリートメントをご紹介します。

【掃き出し窓】
掃き出し窓は庭やバルコニーに面した場所に設置されることが多く、出入りの頻度が高い場合にはスムーズな開閉が求められます。このため手軽に扱えるカーテンが適しています。

【腰高窓】
腰高窓は腰の高さ付近に窓枠があり、出入りの必要がないため、ウインドウトリートメントの選択肢が広がります。細長い形状の窓では、左右に開閉するタイプは避け、上下に昇降するロールスクリーンやシェードがおすすめです。これらは、窓全体をすっきりと覆い、デザイン性を損ないません。

【高窓や天窓 】
天井付近に設置される高窓や天窓では、手動での操作が難しいため、電動のシェードやロールスクリーンが便利です。リモコンやスイッチを利用して操作できるタイプを選ぶことで、快適な室内環境を実現できます。

【出窓】
出窓では、カウンター部分の利用方法に応じたトリートメント選びがポイントです。
窓枠に沿うように設置するバルーンシェードを選べば、カウンターの使用感を損なわずに、ふんわりとしたデザインを楽しめます。

※バルーンシェードは、裾の部分がバルーンのようにふっくらと膨らんだ形状が特徴的なシェードのこと。

ウィンドウトリートメントの選び方


ウィンドウトリートメントを選ぶ際は、何を優先したいのか考えてから、アイテムを決めるとよいでしょう。

例えば、昼間は明るい環境で過ごしたい方は、遮光性の高くないアイテムを選ぶことが肝心です。せっかく日当たりの良い部屋であっても、遮光性の高いカーテンやブラインドを閉めてしまうと、昼間でも室内が暗くなってしまいます。

逆に寝室の場合は、遮光性が高いアイテムを取り入れて、いつでも落ち着いた環境で眠れるようにしておくと快適に過ごせるでしょう。

他には、日当たりが良すぎて室内が暑い場合は遮熱効果のある素材を選ぶのもおすすめです。厚みのある素材を選択すれば、遮音効果も期待できます。

このように、解決したい課題に合うアイテムや素材を選ぶことが肝心です。

まとめ


窓の種類や目的に合わせて適切なウィンドウトリートメントを選ぶことで、より快適な住まいを実現できます。ウィンドウトリートメントの選び方について迷った場合、設計士やインテリアデザイナーなどに相談するのがおすすめです。

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2025.01.30

【お知らせ】2/8「安心するための耐震セミナー」を開催します

〈安心するための〉耐震セミナー開催のお知らせ



木造住宅の耐震化は、地震から命と財産を守る有効な対策です。テレビやインターネットでは不安をあおる情報があふれています。家の構造は一軒一軒ちがいます。これまで30年の耐震診断実績がある講師が、どんな家なら安心して暮らせるかわかりやすく解説します。

日時:2025年2月8日(土)10時30~12時
場所:さいたま市北区本郷町1579(株式会社 田口住生活設計室事務所内)
対象:どなたでもご参加になれます。勧誘は一切ありません。
主催:「一般社団法人 安心と住まいのGメン」/協賛 株式会社 田口住生活設計室
費用:資料代として100円
参加方法:当日10時15分から受付開始です。田口住生活設計室の事務所に直接お越しください。事前予約は不要ですので、気軽にお立ち寄りください。

【このセミナーでわかること】
・どのような家が壊れやすいのか
・どうして地震で家が倒れるのか
・住宅のどこから、耐震補強をするのがよいか
・耐震工事をすると、費用はどの程度か
・耐震診断/リフォームの裏話

【こんな方におすすめ】
・住宅が古くなってきて劣化が心配
・地震のときに家が倒壊しないか不安
・リフォームを検討しているけれど何から始めればいいか分からない
・リフォームの訪問営業が来たので依頼しようか迷っている

<登壇者>
◆講師 田口寛英
・建築士
・一般財団法人日本建築防災協会認定講師
・木耐協 耐震技術認定者

メディア実績:
・産経新聞(2024年1月)
記事:近頃ごろ都に流行るもの耐震診断増も「その工事必要?」
・京都新聞 他 地方紙20紙(2024年3月~)
記事:「シニアのお宅拝見経験豊富な職人、臨機応変に」

◆講師 木村正一
・建築士
・防災士
・木耐協 耐震技術認定者

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どなたでも、ぜひお気軽にご参加ください♪♪

お問い合わせは以下まで「耐震セミナーの件」と、ご連絡ください。
電話:048-729-4517
(担当:オオタニ、サワダ)
2025.01.25

窓の寒さ対策について!手軽な対策からリフォームまで解説

戸建て住宅にお住まいの方にとって、窓の寒さ対策は快適な冬を過ごす上で欠かせないでしょう。窓の寒さ対策は、手軽な対策からリフォームまで様々な方法があります。そこで今回は、窓の寒さ対策についてご紹介します。

手軽にできる窓の寒さ対策



【 厚手のカーテンや断熱シートで冷気をシャットアウト】
厚手のカーテンは、窓からの冷気を遮断する効果的な方法です。既存のカーテンを厚手のものに取り替えるだけで室内の保温効果を高められます。

さらに効果を高めたい場合は、カーテンを長めにして床までしっかりカバーすると冷気が入りにくくなります。

【 隙間風を防ぐ】
窓の隙間風は室内の温度を下げる大きな原因となります。窓の桟とガラス部分には隙間があるので、その部分をふさぐようにタオルや段ボールを置いておくだけでも、隙間風をシャットダウンできます。窓枠の下部90cmくらいに発泡スチロールをはめ込むのも効果的です。

ほかには、コンセント口からの隙間風を防ぐためにテープを張ったり、パテを使ってサッシの隙間をしっかりと塞いだりするのも手軽かつ有効な防寒対策です。

内窓設置リフォームで寒さ対策


内窓設置のリフォームを行うことで、断熱性能を高めるだけでなく、防音効果や防犯効果も向上させられます。内窓のみの設置なら既存のサッシの内側に取り付けるため、外壁を壊さずに作業可能です。

窓の大きさにもよりますが、おおむね1か所あたり1時間くらいで施工できます。窓自体を変えるとなると工法によっては防水への懸念があり、費用も時間も嵩みますが、内窓設置のリフォームは比較的、手軽におこなえます。

なお、内窓設置のリフォームの際は、複層ガラスやLow-Eガラスを使った内窓を選ぶことで、より高い断熱効果が得られます。

Low-Eガラスは特殊な金属膜をコーティングしたガラスで、断熱性・遮熱性を高めたものです。外気の暑さに対する遮熱効果を持っているものの、冬場には貴重な暖かい日差しも遮ってしまう点はデメリットです。

また、金属製のサッシの場合、金属素材から外気の影響を受けることもあります。窓をリフォームする際に、樹脂製のサッシを選択することも寒さ対策につながります。

窓だけでなく壁や床の断熱で家中を暖かく


寒さ対策をしたい場合、窓だけでなく壁や床の断熱も併せて検討しましょう。壁や床に断熱材を施工することで、外気からの冷気の侵入を防ぎ、室内の暖気を逃がさないようにすることができます。

床下断熱工事を行うときは、単に断熱材を張り付けるだけでなく冷気が通る隙間を徹底的にふさぐことに注力してください。リフォーム工事は一度にまとめておこなうほうが効率的なケースが多いので、窓だけでなく家全体のリフォーム相談ができる業者に工事の相談をすることがおすすめです。

まとめ


冬を快適に過ごすため、寒さ対策は欠かせません。今回は、手軽な対策から断熱リフォームまで様々な方法をご紹介しました。費用対効果や住宅の状況を考慮しながら最適な方法を選び、快適で暖かい住環境を整えましょう。

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2025.01.13

【お知らせ】広報誌「物を大切にしよう新聞」の最新号を発行しました

【プレスリリース】
広報誌発行のお知らせ

当社が定期的に発行している広報誌「物を大切にしよう新聞」の最新号が完成しました。

今回の広報誌では、スタッフそれぞれの2025年の抱負を掲載しました。2025年も一人ひとりが明確な目標を持ち、お客様の人生に寄り添うリフォームのお手伝いをして参ります。

二面では、2025年の「建築基準法改正」について、これまでの法改正の歴史を振り返りながら解説しています。こちらの広報誌は、過去にお取引きいただいたお客様へ紙面にて発送済みです。

もし、お手元に届いていないお客様がいましたらご一報ください。

「物を大切にしよう新聞」PDFはこちら
2025.01.07

和室から洋室にリフォーム!費用相場やリフォームプランの立て方を解説

和室のリフォームをお考えの方へ、洋室へのリフォーム費用やリフォームプランの立て方を紹介します。

和室を洋室に変えることで、住まいの雰囲気が大きく変わります。気に入ったお部屋で過ごせるようになれば、気分も明るくなるでしょう。

本記事では、和室から洋室へのリフォーム費用の相場や、リフォームの際に知っておきたいポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

和室を洋室にリフォームするメリット・デメリット


【メリット】
和室を洋室にリフォームする最大のメリットは、生活スタイルに合わせて空間を自由にアレンジできることです。和室に比べてインテリアをより楽しめるので、壁紙や照明器具などを多くの種類から選択できます。

またフローリングにすることで家具の配置が容易になり掃除もしやすくなります。畳の入れ替えや、障子・襖のメンテナンスが不要になり、手間が減る点もメリットです。

【デメリット】
断熱性や防音性を重視する場合、和室(畳)のほうがおすすめです。洋室(フローリング)にすると、寒さを感じやすく、生活音が響きやすくなるためです。これらのデメリットは、フローリングに断熱材や防音材を使用することで軽減できますが、その分費用はかさみます。

リフォームの種類と費用相場


和室から洋室へのリフォームは、その範囲によって費用が大きく変動します。畳をフローリングに張り替えるだけの部分リフォームの場合、6畳で15万円程度が目安です。先々を考えてきちんとした工事をするとなると、1畳あたり2万5千円を最低金額と考えてください。

一般的な和室は柱を見せる真壁だったりハンガー掛けのような長押(なげし)があります。これらの仕様も変えて完全な洋室にするか、床だけフローリングにするかで費用も工期も大きく変わります。

費用が高くなる工事は、ほかに以下のようなものがあります。

・壁や天井のクロス張り替え
・押入れをクローゼットに変更する
・間仕切りの追加
・建具を交換する
・特注サイズの建材を用いる場合

費用を抑えるためには、できるだけ既存の建具や収納を活かすことが有効です。DIYで自分で作業をおこなうと安上がりにはなるものの、失敗してしまう例も多くあります。仮に失敗した箇所の修正をプロに頼むと、当初よりも余計な費用がかかるケースが非常に多いのが現状です。

リフォームプランの立て方


【長期的な目線で考えてプランニングをする】
和室から洋室へのリフォームプランはまずリフォームの目的を明確にすることから始めましょう。「子ども部屋にしたい」「リビングと繋げて広く使いたい」「書斎にしたい」など、具体的な目的を定めることで必要な機能やレイアウトが見えてきます。

現在のライフスタイルだけでなく、将来的な環境の変化も視野に入れておきましょう。例えば「子どもが独立したあと、どのように使うのか?」「後々、バリアフリー化しやすいのか?」など、長期的な視点でプランを練るのがおすすめです。

【専門家に相談する】
和室から洋室へのリフォームをする際は、専門家であるリフォーム業者に相談することが第一歩です。専門家に依頼すれば、具体的かつ、自分に最適なプランを提案してくれます。リフォームの目的や予算などを伝えることで、プロの視点のアドバイスが受けられるでしょう。

インターネット上の情報だけでは分からない点も多いので、まずはお近くのリフォーム会社や工務店などに相談してみてください。

リフォーム前に確認すべきポイント


畳の部屋がフローリングの床や廊下に隣接している場合、リフォームによって段差が生じることがあります。建具の敷居は、通常、フローリングよりも高さがあるので畳側の部屋の床が高くなってしまうためです。敷居ごとすべて交換する場合は隣接か所との高低差がなくなりますが、これらを調整するためには工事日数が長くなり費用も上がります。

建物の築年数や現在の状態によっては、通常よりも費用がかさんだり、工期が長くなったりするケースは多々あります。手間がかかったり、希望する工事が増えれば、どうしても費用が高くなってしまうでしょう。事前に予算の上限を決めておき、リフォームする箇所・しない箇所の取捨選択をすることも必要です。

まとめ


和室から洋室へのリフォームは、空間を有効活用して快適な住まいを実現するための有効な手段です。費用やプランニングのポイントなどをしっかりと理解しておくことで、失敗しないリフォームができるようになるでしょう。

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2025.01.01

あけましておめでとうございます

2025年、新しい年が始まりました。

昨年は、能登で大きな地震があり、当社としても耐震診断の依頼がとても多くあった1年でした。新しい年を迎え、今年は阪神淡路大震災から30年になります。
 
リフォームの仕事は家を快適にすることが1つの大きな目的です。しかし、建築に携わる者の責任として、快適さの前に安心安全が大切ではないかとつくづく感じています。

当社の特徴は、経験豊富な建築士や職人さんが多く集まっているところです。デザインや快適さの提案も大事ですが、まずは安全な住まいを作り続ける責任があるのではないかと、私たちは考えています。

今年は大きな災害がなく平穏に幸せに過ごせる1年になることを祈りつつ、万が一何かあったとき、私たちは何ができるのだろうかと考え、心の準備をしておく。そんな建築会社を目指していきたいと考えます。

本年もよろしくお願いします。

田口住生活設計室 田口 寛英
2024.12.27

年末年始休業のお知らせ

今年もあとわずかとなりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

今年も多くのお客様のリフォームのお手伝いをさせていただきました。
当社にご依頼いただき、心より感謝申し上げます。

さて、誠に勝手ながら、弊社では下記期間を年末年始休業とさせていただきます。
休業期間:12月29日(日)~1月6日(月)

新年は1月7日(火)より、気持ち新たに皆様のご相談をお待ちしております。

来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


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2024.12.26

お風呂リフォームは何日かかる?ユニットバス・在来風呂のリフォーム工期と工程を解説

毎日使うお風呂を、快適な空間にしたい!しかし、リフォームには長い期間がかかりそうで心配……。そんなお悩みをお持ちの方へ、今回は戸建て住宅のお風呂リフォームの工事期間を具体的な事例を交えて解説します。

工事期間の目安や工事の流れなどをまとめているので、お風呂のリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。

お風呂リフォーム日数の目安


お風呂のリフォーム日数について、以下2つのパターンを解説します。

【ユニットバスからユニットバスへのリフォーム】
ユニットバスからユニットバスへのリフォームは、比較的工期が短く、一般的に3~4日程度で完了します。ただし、浴室ドアの大きさを変更する場合や、窓枠を変更する場合は最低でもプラス1日かかるため、5~6日はみておきましょう。

【在来浴室からユニットバスへのリフォーム】
在来浴室からユニットバスへのリフォームは、ユニットバスからユニットバスへのリフォームよりも工期が長くなります。在来風呂の解体作業や土間コンクリートの打設、配管工事などが必要となるからです。

通常どおり工事が進行した場合の目安工事期間は、8日程度です。

在来浴室からユニットバスに交換する際の工程例


・在来風呂を壊す:2日
・水道、電気、配管の設置:1日
・土間打ちと養生(硬化時間):2日
・ユニットバスの組み立て:1日
・ドア枠の設置:1日
・最終チェック(設備確認):1日

在来浴室はそれぞれの住宅によって構造が異なるため、解体した際に思わぬ問題が発生することがあります。そのため、リフォーム会社は余裕を持った工期を設定することが多く、10日以上かかるケースもあります。

なお、在来タイル浴室の場合は、柱や土台や窓台が腐朽していることが珍しくありません。そのため、工事スケジュールには余裕を持っておきましょう。極端に短い工期を売り文句にしている会社には注意が必要です。

リフォーム日数が通常より長くなる要因


基本的な工期は上記でお伝えしましたが、お風呂のリフォーム工事はさまざまな要因によってかかる日数が変わってきます。以下では、どのような要因がリフォーム期間に影響するのかを解説します。浴室の工事では柱や梁・桁などの構造材が見える状態まで解体しますので、耐震補強工事を同時に行うことをお勧めします。それが出来るかどうかも業者選びのポイントです。

【追加工事(オプション)がある場合】
浴室乾燥機や換気扇、照明器具などのオプション工事は、ユニットバスの設置工事と並行して行われる場合が多く工期への影響はそう大きくありせん。ただし複雑な配線工事が必要な場合は、工期が1日程度延びることがあります。

また「自動お掃除機能付」のお風呂にすると、電気工事が必要になる場合が多く、追加日数がかかります。

【築年数が古い場合】
建物の構造や築年数は、工期に大きな影響を与える要素です。前述のとおり、腐朽箇所が多いと追加作業が増えて時間を要するためです。さらに木造住宅や2×4住宅、ハウスメーカー住宅では、それぞれの解体工事の難易度や工程が異なるため、工期に差が生じる場合があります。

また築年数が古い住宅は、浴室の窓の下やドアの下が腐朽している場合があり、これらを交換するとなると工期は長くなります。

【解体工事が難しい場合】
在来風呂からユニットバスにする際、最初に解体工事を行いますが、解体工事の難易度は建物(立地)やお風呂の状態によって左右されます。

解体した在来風呂を搬出しなければなりませんが、住宅の間口が狭かったり玄関前までトラックを横付けできない場合、作業の進みが悪くなるでしょう。

在来浴室の場合、タイルやモルタルの撤去、配管の取り外しなど複雑な作業が必要なケースが多くユニットバスの解体よりも時間がかかります。モルタルとは、セメント・砂・水を混ぜたもののこと。

お風呂のリフォーム会社を選ぶポイント


お風呂リフォームをスムーズに進めるためには、リフォーム会社の選び方が重要です。
実績が豊富で信頼できる会社を選ぶことはもちろん、担当者との相性やコミュニケーションの取りやすさも大切な要素といえます。
その他前述した腐朽の修理や耐震補強も考慮した幅広く対応してくれるかもポイントです。

とくに、メーカーのショールームで製品を一緒に確認し、具体的なアドバイスをしてくれるリフォーム担当者は非常におすすめです。メーカー目線以外のアドバイスではなく、施工業者ならではの実体験に基づいた意見は参考になるでしょう。

また浴室工事の際は、柱や梁・桁などを「構造材が見える状態」まで解体します。このタイミングで耐震補強工事を行うと、手間が省けるため効率良く工事ができます。しかしこのような提案は、耐震診断や耐震リフォームの知識に長けている業者でなければ、なかなかできません。業者選びの際は耐震診断をあわせて依頼できるかどうか、確認してみてください。

お風呂のリフォーム工事前にチェックしておくこと


【見積もりの確認】
お風呂のリフォーム工事が始まる前に、見積書の内容を詳細に確認し、不明点があればリフォーム会
社に確認しておきましょう。追加工事が発生した場合の条件等も把握しておくと安心です。

【契約内容の確認】
契約内容をしっかりと確認することで、トラブルを未然に防げます。工事内容や支払い方法など、契約書に記載されている内容を詳細に確認しましょう。不明点があれば、契約前にリフォーム会社に質問し、納得した上で契約を締結しましょう。

【工程の確認】
作業工程の確認も大事です。とくにお風呂を含む水回りのリフォームの場合は、生活に影響がでることが多くあります。「いつからいつまでお風呂に入れないのか?」「工事中に断水するのか?」など、事前に確認しておきましょう。

まとめ


お風呂のリフォーム期間は、工事内容やさまざまな要因によって大きく変動します。工事期間中はお風呂に入れなくなるため、どのように対応するのか考えておくことが必要です。リフォーム期間中の生活への影響を考慮して、余裕を持った計画を立てましょう。

また、お風呂のリフォームでおすすめなのは、浴室とあわせて脱衣所側の工事も一緒にやることです。快適度が大きくアップすることと、他の工事と一緒に進めることでコストを抑えられる点がメリットです。

お風呂や脱衣所のリフォームを検討している方は、ぜひ一度リフォーム会社や工務店などに相談してみてください。