ブログBLOG

耐震補強のコンサルティング

今日は千葉県の佐倉市に、耐震補強のコンサルティング(現場指導)のために来ています。



3業者に耐震診断と補強プラン作成&工事見積もりを作成してもらったのですが

3社とも診断結果が違うし、提案された補強箇所も違うし、予算もまちまちとあって

何を信頼して良いのかわからなくなってしまったお客様からの依頼でした。



3社の診断書を見せてもらいましたが、構造的に一体になっていない増築部分を含めた計算であったり、

そもそも図面が違っていたり、

築年数から言って普通で考えたら筋交いが皆無なわけないのに、入ってない前提での診断書であったり、

これじゃ、みんなバラバラになってしまうのは当たり前です。



あらためて診断と補強計画を作成して、地元の業者さんに施工してもらうことになり

今回は、既存壁が解体し終わったところでの補強の施工方法に関してのアドバイスのために来ました。



設計だけを行う建築設計事務所さんが陥りやすい問題は、机上の計画と現場は違うということです。

『事件は現場で起きている』とかの有名なセリフの映画がありましたが、まさしく。、補強工事は現場が命です。

机上の構造計画通りにはいきません。
新築なら問題ないですよ。でもリフォームですから壁を壊してみて初めて分かることも多いですし、金物の取り付けにしても大きな制約があるなかで最善の施工方法を指導していくわけです。