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2025.09.27

バスタブのサイズは何センチあれば足が伸ばせる?サイズと形状を紹介

一日の終わりに、湯船にゆっくりと浸かる時間は格別なものです。どうせなら足を伸ばして、心ゆくまでリラックスしたいと考えるのは自然なことでしょう。

しかし、ただ大きいだけのバスタブが、必ずしも快適さや安全性につながるとは限りません。実は、バスタブのサイズ選びには、見落としがちなポイントがいくつか存在します。今回は、あなたのバスタイムをより豊かにするための、バスタブ選びのヒントをご紹介します。

足を伸ばせるバスタブのサイズの基本


1.足を伸ばすために必要なバスタブの内寸サイズとは?
快適な入浴の鍵を握るのは、バスタブの「内寸」です。大人が膝を軽く曲げてリラックスできるサイズとしては、内寸の長さが110cm〜120cm以上あると良いとされています。

これは身長に関わらず、多くの方が足を伸ばせると感じられる大きさの目安です。バスタブ製品を選ぶ際は、外側のサイズだけでなく内寸も忘れずにチェックしましょう。

2.一般的なユニットバスのサイズ表記と浴槽サイズの関係
リフォームや新築の際によく目にする「1216」や「1616」といった数字。これはユニットバス全体のサイズを示す規格です。たとえば「1216」の場合、浴室の内寸が120cm×160cmであることを意味します。

この数字はあくまで浴室の大きさを表しており、バスタブのサイズに比例するとは限りません。最終的な浴槽のサイズは、製品のデザインや洗い場の広さとの兼ね合いで決まるため、表示されている規格サイズだけで判断しないようにしましょう。

3.【身長別】足が伸ばせるバスタブのサイズ目安
・身長160cm前後の方
内寸110cm程度でも、十分に足を伸ばしてくつろげます。
・身長170cm前後の方
内寸120cm程度あると、膝をゆったりと伸ばせるでしょう。
・身長180cm以上の方
内寸130cm以上を目安にすると、窮屈さを感じにくいです。

ただし、これはあくまで一般的な目安であり、座高や好みの姿勢によっても体感は変わります。可能であれば、ショールームなどで実際に浴槽に入ってみることがおすすめです。

サイズ感に影響するバスタブの形状


1.直線的で足が伸ばしやすいストレート浴槽
最もスタンダードな形状が、壁面が直線的になっているストレート浴槽です。このタイプは、浴槽の底面が広く、デッドスペースが生まれにくいため、足をまっすぐ伸ばしやすいという大きなメリットがあります。シンプルなデザインはどんな浴室にも馴染みやすく、広々とした入浴感を求める方には最適な選択肢と言えるでしょう。

2.節水もできるSライン浴槽
浴槽の内側が緩やかなS字カーブを描いているのがSライン浴槽です。この形状は体にフィットしやすく、少ないお湯の量でも肩までしっかりと浸かれるため、節水効果が期待できます。
デザイン性も高く人気がありますが、曲線的な分、ストレート浴槽に比べると足を伸ばすためのスペースはやや狭く感じるかもしれません。

3.親子でも入れるワイド浴槽
洗い場側に浴槽の一部が張り出している形状のワイド浴槽。その名の通り、洗い場側のスペースにステップが設けられていることが多く、半身浴を楽しんだり、小さなお子さんと一緒に入浴したりするのに便利です。
家族でのバスタイムを重視する方には魅力的ですが、その分洗い場が狭くなるため、浴室全体の広さとのバランスを慎重に考える必要があります。

4.節水と安全性を両立するベンチ付き浴槽
浴槽内に段差(ベンチ)が設けられているタイプで、「腰かけ付き浴槽」とも呼ばれます。この段差の分だけ必要なお湯の量を減らせるため、高い節水効果が期待できます。

ベンチに腰掛けて気軽に半身浴を楽しんだり、小さなお子様の出入りのためのステップにしたりと、様々な使い方ができるのが魅力です。段差のない深い側では大人も足を伸ばして入浴できます。また、ベンチに座ることで安定した姿勢が保てるため、浮力で身体が滑ってしまう危険性が少ないという安全面のメリットもあります。


快適なサイズのバスタブを選ぶためのポイント


1.浴室全体のサイズとバスタブの最適なバランス
理想のバスタブを見つけても、浴室全体のバランスを無視してはいけません。特に重要なのが、体を洗ったり掃除をしたりする「洗い場」のスペースです。大きなバスタブを設置した結果、洗い場が極端に狭くなり、日々の使い勝手が悪くなっては本末転倒です。

一般的に、洗い場の幅は最低でも80cm以上確保することが望ましいとされています。バスタブと洗い場、両方の快適性を考えたサイズ選びが後悔しないための鍵です。

2.足が伸ばせるサイズでも注意したい浴槽の深さ
足を伸ばせる広い浴槽は魅力的ですが、安易に選ぶと思わぬ危険が潜んでいます。実は、「足を伸ばせること」が絶対に良いわけではないのです。
広すぎる浴槽では、お湯の浮力で体が安定せず、滑って溺れてしまうリスクがあります。特に高齢者の場合、浴槽の向こう側に足が届くことで体をしっかりと支えられ、溺れる危険性が大幅に減ります。

また、浴槽の深さも重要で、深すぎると出入りの際にバランスを崩しやすく、転倒の危険も。リラックスのためのはずが事故の原因にならぬよう、安全性という視点も、バスタブ選びには不可欠です。

3.家族構成で考える後悔しないバスタブのサイズ選び
バスタブ選びは、今の暮らしだけでなく、将来の家族構成の変化も見据えて行うことが大切です。たとえば、小さなお子さんがいるご家庭なら、一緒に安全に入れるワイド浴槽が活躍するでしょう。一方、ご高齢の家族がいる、あるいは将来の自分たちのためには、手すりが付けやすく、またぎやすい高さで、かつ足が壁に届くような安全性を重視したモデルが安心です。

一人暮らしであれば、お湯がすぐに溜まり掃除もしやすいコンパクトなタイプが合理的かもしれません。家族みんなが快適に、そして安全に使えるバスタブを選びましょう。

まとめ


足を伸ばしてくつろげるバスタブを選ぶには、まず内寸で110cm以上を目安にしてみましょう。ユニットバスの規格サイズと浴槽のサイズは違うことを理解し、身長や好みに合ったものを見極める必要があります。

この記事でご紹介したポイントを参考に、あなたとご家族にとって最適なバスタブを見つけてください。

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