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2025.09.13

中古住宅リフォームのポイントと注意点│リノベーションのメリットは?

自分らしい暮らしを求めて、中古住宅を購入し、好みの空間に生まれ変わらせるという選択が注目されています。新築とは一味違う、自由度の高い家づくりが実現できる一方で、購入してから「こんなはずではなかった」と後悔するケースも少なくありません。

理想の住まいを手に入れるためには、物件選びの段階から知っておくべき大切なポイントがいくつか存在します。今回は、中古住宅のリフォームで失敗しないためのチェックポイントについてご紹介します。

中古住宅のリフォーム前に確認すべき点



■ 新耐震基準への適合

まず何よりも先に確認したいのが、建物の耐震性です。日本では、1981年6月1日に建築基準法が大きく改正され、耐震基準が厳しくなりました。この「新耐震基準」に適合している建物であれば、一定の耐震性が確保されていると考えて差し支えありません。

一方で、それ以前の「旧耐震基準」で建てられた住宅は、大きな地震に対しての備えが不十分な可能性があります。旧耐震基準の住宅をリフォームする場合は、耐震診断や補強工事が必要になることも視野に入れておきましょう。

■ 希望のリフォームに合う構造

理想の間取りを実現できるかどうかは、建物の構造によって大きく左右されます。

例えば、柱や梁で建物を支える日本の伝統的な「木造軸組工法」は、壁を取り払って広い空間を作るなど、間取りの変更が比較的自由に行えます。しかし、壁で建物を支える「2×4(ツーバイフォー)工法」や「鉄筋コンクリート(RC)造の壁式構造」では、構造上取り除けない壁が多く、間取りの変更には大きな制約が伴います。

どのようなリフォームをしたいのか、その希望が叶えられる構造の物件かを見極めることが重要です。

■ 補助金・助成金の活用

リフォームの内容によっては、国や地方自治体が実施している補助金や助成金制度を利用できる場合があります。

対象となる工事は、耐震補強工事、断熱性能を高める省エネ改修、手すりの設置といったバリアフリー化など多岐にわたります。これらの制度をうまく活用すれば、リフォームにかかる負担を軽減できるかもしれません。

利用できる制度や条件は自治体や時期によって異なるため、リフォーム会社や自治体の担当窓口に早めに相談してみることをおすすめします。

中古住宅リノベーションのメリット



■ 新築に比べ建築費が安い

中古住宅を選ぶ大きなメリットの一つは、新築に比べて物件の購入費用を抑えやすい点にあります。その結果、節約できた分をリフォーム費用に充てることが可能です。

間取りや内装、キッチンやお風呂といった設備に至るまで、自分のこだわりを詰め込んだ、オリジナリティあふれる空間づくりを楽しみやすいと言えるでしょう。まさに、自分だけの理想の住まいを創造する喜びがあります。

■ エリアや立地の選択肢が多い

新築物件は、販売されるエリアが限定的であったり、駅から離れた郊外になったりすることが少なくありません。

その点、中古住宅はすでに市場にあるたくさんの物件の中から選べるため、希望のエリアで見つけやすいという利点があります。通勤・通学に便利な駅の近くや、住みたいと憧れていた街など、ライフスタイルに合わせて立地の選択肢が格段に広がるのは、中古住宅ならではの魅力です。

■ 資産としての価値向上

適切なリフォームやリノベーションを施すことは、物件の資産価値を高めることにも繋がります。古くなってしまった内装や設備を刷新し、現代のライフスタイルに合わせた快適な住空間にすることで、物件は新たな魅力を放ち始めます。

中古住宅購入後にリフォームする際の注意点



■ 仮住まいの必要性

リフォームの規模によっては、工事期間中にその家に住み続けることが難しくなります。特に、間取りを大きく変更したり、キッチンや浴室といった水まわり全体を工事したりする場合は、一時的に別の住まいへ移る「仮住まい」が必要です。

工事期間中の家賃はもちろん、2度の引っ越しにかかる費用や手間も考慮に入れて、全体の計画を立てる必要があります。

■ 建築基準法に抵触していないか

中古住宅の中には、現在の建築基準法に適合していない「既存不適格建築物」や、そもそも建築確認を受けずに増改築が行われた「違法建築物」が紛れていることがあります。

こうした物件は、リフォームに大きな制限がかかったり、将来建て替えができなかったりするリスクをはらんでいます。住宅ローンが利用できないケースもあるため、契約前に専門家によるチェックが不可欠です。

■ 建物の状態による工事費の高騰

中古住宅のリフォームでは、解体して初めて発覚する問題があります。壁や床を剥がしてみたら、シロアリの被害にあっていた、雨漏りで柱が腐食していた、といった隠れた劣化が見つかるケースは決して珍しくありません。

このような予期せぬ事態が発生すると、追加の補修工事が必要となり、当初の予定よりも工期が延びたり、費用がかさんだりする可能性があります。購入前に専門家による住宅診断を受けておくと、こうしたリスクを低減できます。

まとめ



中古住宅を購入してリフォームすることは、自分たちの理想の暮らしを実現するための非常に魅力的な選択肢です。

しかし、その成功は、物件を購入する前の入念な確認にかかっています。建物の耐震性や構造、法的な規制などを事前にしっかりと把握し、起こりうるリスクも理解しておくことが重要です。

専門家のアドバイスも積極的に活用しながら計画を進めることで、中古住宅のリフォームは、新築住宅を手に入れる以上の大きな満足感をもたらしてくれるでしょう。


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