ブログBLOG
2021.03.16

床下換気扇で50万!!

あまりに高額な床下換気扇

あるお客様の話です。

シロアリの業者が
『床下に湿気が多くてカビが生えています。カビを吸い込むと健康に悪いですよ』
『換気扇を取り付けたほうがいいですよ』
そこのお宅はご主人は病気で臥せっていたため健康を考えて、業者の提案に即決しました。

費用は50万

詐欺とは言いませんが、あまりに高額です。

Amazonや楽天で『床下換気扇』がいくらで売っているでしょうか。
パナソニック製でも1台1万円以下で買えます。
3台設置で3万円。
それにスイッチやコントローラやタイマーを追加したところで、機械代はせいぜい5~6万程度。
工事代は電気工事の資格を持つものが行いますが、どんなにかかっても二人で一日。
普通に考えれば15万~20万でしょう。
業者の会社利益を入れても25万
その程度が許容範囲ではないでしょうか。

床下換気扇の効果については別にお話ししますが、
ほとんどのお宅では必要ありません。

まして、カビの健康被害を考えるなら
まずはエアコンや家具の裏側などの対策が先のはずです。
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人生にとっての住まいの在り方の最適解を導く(株)田口住生活設計室
自分の人生観・価値観を花開かせる 花神コンサルティング


さいたま市を中心に。キッチン・ユニットバスなどの水回りリフォーム、リノベーション、外壁塗装工事を行っています。
調査点検、耐震診断、リフォームコンサルティングは全国対応します。
   〒331-0802
   さいたま市北区本郷町1579
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 YouTube『リフォーム百科事典』も是非ご覧ください。
 
代表 田口寛英  
   建築士・耐震診断士・住宅瑕疵担保協会インスペクター
   感動経営コンサルタント協会認定コンサルタント
   一般社団法人 ほめる達人協会認定講師
   人本・建築経営道場講師
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2021.03.11

耐震 法律の変遷

耐震 法律の変遷

今日は3月11日 東北の震災が起きた日です。

今回は、住宅の耐震性について、法律改正の歴史をお話しします。

建築の基本となる法律は、建築基準法です。
建築基準法は1950年に制定され、耐震基準は1971年と1981年、2000年に大きな改正が行われました。
このうち1981年の建築基準法の改正によって、1981年5月31日までに確認申請を受けた建物は「旧耐震」、1981年6月1日以降の確認申請を受けた建物は「新耐震」と呼ばれます。

旧耐震では「震度5程度の中規模の地震で大きな損傷を受けないこと」が基準となっていました。
これに対して新耐震では、「中規模地震では軽微なひび割れ程度の損傷にとどめ、震度6程度の大規模な地震で建物の倒壊や損傷を受けないこと」という基準に変わっています。

1971年の建築基準法の改正は、1968年に起きた十勝沖地震を踏まえたもので、鉄筋コンクリート造のせん断補強基準の強化が図られました。
また、木造住宅では基礎を独立基礎から、連続したコンクリートの布基礎とするよう規定されています。

木造住宅については、1981年(昭和56年)の建築基準法の改正により住宅の耐震性について大幅な強化が行われました。
前述のように「新耐震」といわれるものです。
1978年の宮城県沖地震を受けて改正が行われ、1995年の阪神・淡路大震災でも新耐震の基準を満たした建物の損傷は少なかったとされています。

2000年の建築基準法の改正は。基礎は地耐力に合ったものと規定され、木造住宅でも事実上地盤調査が義務づけられています。
また、柱や筋交いを固定する接合部の金物が指定されて耐力壁の配置のバランスも規定されました。

ポイントは1981年(昭和56年)の前か後かによって、建物の強度が大きく変わることです。
逆に2000年以降の建物については、地震による建物の倒壊の可能性は少ないとも言えますが、
大規模な地震は常に想定外のことが起こります。

住宅の耐震性に関心を持つと同時に、家具の固定など自分で出来ることを行ってください。
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2021.03.09

マンションにシロアリ!

マンションにシロアリ!

戸建て住宅で基礎コンクリートで床下全面が覆われているからシロアリは出ないと思っている方も多いと思います。

それは 正解です。
しかし、例外もあります。

私の経験ではこんなことがありました。
大手の建設会社が建てた中高層マンションの1階のお宅から連絡が来ました。
和室の畳が雨漏りで腐っているみたいだから調べて欲しい

和室を見た瞬間に『そんなわけない』と思いました
状況を見るとあきらかにシロアリです
しかし、ここは鉄筋コンクリ^とのマンションの1階です。
普通ではシロアリが出るのはあり得ません。

あり得ないことが起きているのです

残念ながらマンションの地下(床下)に入っての調査は管理会社からの許可がおりませんでしたので、詳しい侵入経路はわかりません。
おそらく、コンクリートのつなぎ目から侵入したと思います。

基礎が全面コンクリ-トですとシロアリは心配ないと言うのは、ほぼほぼ間違いないことです。
しかし、100%ではありません。
シロアリは、どんなところにも侵入してくるのです。

不必要に恐れる必要はありません
しかし、無関心も良くないです。
きちんとした理解と点検をすることが肝心です。
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(株)田口住生活設計室
現場経験30年の建築士と大工が中心となって、皆様にとって一番短にいる家守りとして活動しています。
 さいたま市を中心にリフォーム・リノベーション工事を行っています。
また、耐震診断や建物調査では全国どこでもおうかがいします。
 キッチン・ユニットバスなどの設備機器、
 増改築、外壁塗装工事、調査・点検など、
リフォーム・リノベーションに関することはお気軽にご相談ください。
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2021.03.01

床下は誰のもの?

床下は誰のもの?

お寺や神社に床下はありますか?
地面に石を覆いて柱を立てて床を作っています
今でいう基礎はありませんね。

その時、床の下は子供の遊び場であり、犬猫の居場所であり、虫たちの住処でした。
人の空間は床上で、床の下は様々な生物の共存空間でした

その後、基礎で囲われ、今では高気密高断熱で遮断されてしまいました。

様々な生き物たちの世界だった床下が、虫一匹入れない空間となりました。
そこで何が起こったのか?
虫や菌類がいることが異常な状態になってしまいました。

自然との共生共存が社会的テーマになっているのに
住まいづくりだけは自然と遮断する方向に進んでいることが残念に思います
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2021.02.24

床下換気扇と調湿材とシロアリ

床下換気扇と調湿材

昨日に引き続き床下換気扇のことをお話しします。

換気扇を使わないと床下の換気が出来ないのでしょうか?
答えは、NO。
自然換気で十分なお宅がほとんどです。
ただし、中には基礎の構造が複雑だったり
床下換気のことを考えない基礎の入れ方をしている家もあります
その時には換気扇で強制的に空気を入れ替えるのは意味があります。

では、基礎が複雑な家で換気扇をつけないと問題が起きるのでしょうか?
答えはNO
問題は起きないことが多いです
換気が少ない=湿度が多いわけではありません

床下が地面のままで、その地面が湿気を多く含む場合には床下の湿度は上がりますので、その場合は注意が必要です
注意とは木材の含水率を測定するということで、
もし、含水率が20%を超えるようでしたら、その時初めて換気扇の設置を検討してください。

床下系の業者の得意商材の一つに調湿材があります。
こちらも換気扇と同様に敷き詰める必要はほとんどありません。

詳しくは、明日。
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2021.02.23

シロアリ&床下業界の闇

床下業界の闇 床下換気扇は必要か

シロアリの無料点検を装って高額な工事を売りつける業者がいます。

今日は床下換気扇が必要かどうかについてです。
答えを先に言いますと、ほとんどのお宅では必要ありません。

新築では室内の換気をするための換気扇設置が義務付けられています。
しかし、床下換気扇は義務化されていません。
新築時に木材に防蟻処理は義務になっていますので、床下の湿気を逃がすために換気扇が必要でしたら法律で義務化されますよね。

換気扇を設置してもシロアリは発生します。
換気扇=シロアリが出ないのは大間違いなんです。

換気扇をつけて有効だったのは、床下が黴臭いというお宅の場合に改善が見られたことがあります。
ですから、完全に不要だとは言いません

昨日、一昨日に書きましたが、床下の環境は木材の含水率によって調べます
含水率を調べることなく換気扇を進めるのは、まったく根拠がありません。

そして、費用です
アマゾンで床下換気扇の値段を調べてください
三菱やパナソニックでも換気扇3台で50000円程度です
工事費を入れても15万程度でしょうね。

床下業界の方々は、これを50万とか100万で販売します
まさに闇です。
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(株)田口住生活設計室
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2021.02.22

木材の腐朽とシロアリについて

木材の腐朽とシロアリについて

昨日のブログの最後に含水率計を持っていないシロアリ業者は論外と書きました。
それについてお話しします

木材の腐朽もシロアリの繁殖も、鍵になるのが湿度です。
床下の土台や大引きに使われている木材の含水率が大切です
含水率とは、漢字のとおり含まれている水分です

仮に含水率が20%を超えているとしたら何らかの対策が必要
15%以下なら腐朽菌の発生も、シロアリによる大規模被害もないと考えてよいでしょう

残念ながらシロアリ点検業者が含水率を調べないであれこれ提案するのは科学的根拠がないものです。

シロアリ 防蟻についてはともかく、床下換気扇を進められたら科学的な根拠を質問してください。そこで含水率の説明がなければヤブ医者ですね。
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